ファッションには、人の印象を大きく変える力があります。
そしてその力は、印象だけでなく、体型や身長の見え方にも影響します。
「身長が低いからおしゃれが難しい」「どんな服を着てもキマらない」といった悩みを抱える低身長メンズは少なくありません。
しかし、服の選び方や着こなし方を工夫するだけで、スタイルをよく見せたり、背を高く感じさせたりすることは十分に可能です。
この記事では、小さいサイズ専門メンズファッション通販ブランド「RetroPics.(レトロピクス)」が、低身長メンズに向けて背を高く見せるコーディネート術をわかりやすく解説します。
スタイルアップして自信を持ちたい人は、ぜひチェックしてください。
低身長メンズが背を高く見せるためのポイント
低身長メンズがファッションで背を高く見せるには、主に次の4つの方法があります。
- 目の錯覚を利用する
- 視線を上に誘導する
- 顔を小さく見せる
- 物理的に身長を高くする
どれも人の視覚効果を上手に利用したテクニックです。
これらの方法を取り入れるだけで、背の低さが自然と意識されにくくなります。
いくつかのテクニックを組み合わせるとより高い効果が得られますが、まずは取り入れやすいものから、ひとつずつ実践してみましょう。
次から、それぞれの方法について具体的に解説します。
なお、この記事では視覚効果を中心に取り上げますが、低身長メンズ必見のコーディネートのコツはこちらの記事で詳しく解説しています。
1.目の錯覚を利用する
人は目で見たものをそのままとらえていると思いがちですが、実はさまざまな要因によって認識が変化しています。
これが「目の錯覚」と呼ばれる現象です。
ファッションでも、目の錯覚をうまく取り入れることで、体型の印象をコントロールできるようになります。
まずは、目の錯覚を活かして背を高く見せる方法について解説します。
ジャストサイズのアイテムを選ぶ|“服に着られている感”をなくす

低身長メンズは体にぴったり合うサイズの服を着るだけで、スタイルがぐっとよく見えます。
反対に、オーバーサイズの服を着ると肩幅や袖が余り、まるで子どもが大人の服を着ているような印象に。
いわゆる「服に着られている」状態になってしまいます。
そうならないためには、肩幅や袖が体にぴったり合う、ジャストサイズの服を選ぶことが重要です。
背を高く見せるにはさまざまな方法がありますが、服が体型に合っていなければ、その効果は十分に引き出せません。
まずは、体にフィットした服を選ぶことから始めてみましょう。
小柄な男性の体型に合う服をお探しなら、小さいサイズ専門メンズファッション通販ブランド「RetroPics.(レトロピクス)」の商品もぜひご覧ください。
縦のラインをつくる|縦の長さを印象づける
低身長小柄な男性がファッションで背を高く見せるためには、コーディネートの中に縦のラインをつくることを意識しましょう。
ここで注目したいのが、「フィック錯視」と「バイカラー錯視」です。
フィック錯視とは、同じ長さでも、横のラインより縦のラインの方が長く感じられる目の錯覚です。

また、バイカラー錯視では、横に色を分割するよりも縦に分割した方が、縦方向に長く見えます。

つまり、ファッションの中に縦のラインを入れることで、背を高く見せる効果が期待できるのです。
縦のラインは、シャツやジャケット、カーディガン、ベストなどの前を開けて着るだけでも簡単に作れます。
ストールやネクタイを使うのも効果的です。

バイカラー錯視の効果を得るには、縦のラインがくっきり現れる色合わせを意識することが大切です。
次のようなケースを考えてみましょう。
①ジャケットが黒でインナーが白
②ジャケットが黒でインナーがダークグレー
この2つを比べると、①の方が縦のラインがはっきり現れるため、細長い印象がより強くなります。
このように、背を高く見せたいときは、コーディネートに縦のラインを取り入れてみましょう。
ジャケットは、簡単に縦のラインをつくれるアイテムのひとつです。
低身長メンズにおすすめのジャケットの着こなし方は、こちらの記事を参考にしてください。
Vネックを活用する|V字で背を高く見せる
Vネックとは、首元がアルファベットの「V」字型に開いたデザインのことです。
この形には、背を高く見せる効果があります。
その理由をわかりやすく示しているのが、「ミュラー・リヤー錯視」です。
ミュラー・リヤー錯視とは、次の図のように、外側に向かってV字を描く線の方がより長く見えるという目の錯覚です。

つまり、外側に向かうV字をファッションに取り入れると、背を高く見せる効果が期待できます。
この錯視を簡単に取り入れられるのが、Vネックです。

ただし、胸元が開き過ぎていると肌の露出が多くなり、だらしない印象を与えてしまいます。
とくに低身長メンズの場合、オーバーサイズのトップスを着るとV字が深くなりがちなので、注意しましょう。
VネックのカットソーやTシャツを取り入れる際は、こちらの記事もあわせてチェックしてください。
足首を見せる|細さを強調してスタイルアップ
足首を見せて脚の細い部分を強調すると、脚全体が細く長く見えます。
これは、「アモーダル補完」と呼ばれる目の錯覚を利用しています。
アモーダル補完とは、物の一部が隠れて見えないときに、脳が欠けた部分を補って全体像を認識する働きのこと。
つまり、脚の細い部分を見せると、脳が「脚全体が細長い」と錯覚し、実際よりもスッキリとした印象になるのです。

足首を見せるには、ボトムスのすそをロールアップ(折り返し)したり、七分丈のパンツを履いたりするとよいでしょう。

暗く濃い色のパンツを選ぶ|脚を引き締めて細く長く見せる
脚を細く長く見せたいときは、黒・ネイビー・チャコールグレーなど、暗く濃い色のパンツを選ぶのがおすすめです。
これらは「収縮色」と呼ばれ、物を引き締めて見せる色です。
そのため、暗い色のパンツを履くと脚のラインがスッキリし、細く長い印象を与えられます。
一方で、明るい色は「膨張色」といわれ、物を大きく見せる特徴があります。
白やベージュなどの明るい色のパンツを履くと、脚が太く短く見えてしまうことがあるため、スマートに着こなすには工夫が必要です。

メンズファッションにおいて、パンツは印象を左右する重要なアイテムです。
パンツの選び方やコーディネートのコツは、こちらの記事を参考にしてください。
パンツと靴を同系色にする|境目をなくして脚長に
パンツと靴を同系色でそろえると、足首の境目が目立たなくなり、腰からつま先までがひと続きに見えます。
この視覚効果により、脚がスラッと長く見え、スタイルのよい印象をつくれます。

パンツと靴はまったく同じ色でなくても問題ありません。
たとえば、ダークグレーのパンツに黒の靴を合わせても、同じ効果が得られます。
反対に、蛍光色など目立つ色の靴を履くと、視線が足元に集中し、コーディネートの重心が下がります。
身長の低さが強調されるため、小柄な男性ほど目立つ色の靴を選ぶのは避けた方がよいでしょう。
2.視線を上に誘導する
身長を高く見せるためには、視線の誘導を意識することが大切です。
人の視線を体の上の方へ集めると、コーディネートの重心が上がり、実際よりも身長が高く感じられるようになります。
次では、まわりの人の視線を上に引き上げるためのテクニックについて解説します。
トップスは明るく、ボトムスは暗く|色で視線を誘導する

人の視線は明るい色に引き寄せられる傾向があります。
したがって、明るい色のトップスに暗い色のパンツを組み合わせると、視線が自然と上半身に集まり、身長が高く見えます。
暗い色のパンツには脚を引き締めて見せる効果もあるため、明るい色のトップスを合わせることで、さらなるスタイルアップが期待できるでしょう。
ただし、赤や黄色など、原色に近い派手な色はカジュアルな印象を与えます。
低身長メンズが着用すると子どもっぽく見られやすくなるため、派手な色のトップスは避けた方がよいでしょう。
おすすめは、次のようなアイテムです。
- 白シャツ
- パステルカラー(水色やライトピンクなど)のシャツ
- オフホワイトのカットソー
- ライトグレーやベージュのニット
とくにシャツはコーディネートに取り入れやすく、清潔感も演出できる優秀なアイテムです。
小柄でもキレイに着用できるシャツをお探しなら、レトロピクスの小さいサイズのシャツをぜひお試しください。
小物を効果的に取り入れる|上半身に目線を集める

視線をうまく誘導するためには、小物を味方につけましょう。
たとえば、ストールやマフラーで顔のまわりにアクセントをつくると、視線が上に集まりやすくなります。
また、ボディバッグも上半身に視線を集めるのに効果的なアイテムです。
着用するときは背中ではなく、体の前側にかけるのがポイントです。
そのほか、ハットやキャップ、メガネ、ネックレスといった小物も、視線を上に誘導するのに活躍します。
一方で、下半身にアクセントがあると、まわりの人の意識が下に集まり、身長の低さが強調されてしまいます。
ボリュームのあるスニーカーやブーツはおしゃれな反面、足元に視線が集まりやすいアイテムです。
身長を高く見せたいときは、できるだけボリュームを抑えた靴を選びましょう。
3.顔を小さく見せる
「八頭身」が理想のスタイルとされるように、身長が高い人ほど体に対して顔の比率が小さくなります。
つまり、顔を小さく見せることで、身長が高いように感じやすくなります。
コーディネートの工夫で小顔に見せることは十分に可能です。
ここでは、低身長メンズが知っておきたい、小顔に見せるためのテクニックを解説します。
襟やフードのあるアイテムを選ぶ|相対的に小顔に見せる

顔のまわりにボリュームのあるアイテムを取り入れると、小顔効果が期待できます。
襟付きのシャツやジャケット、フード付きのパーカーを着ると、首元にボリュームが出て、相対的に顔が小さく感じられます。
シャツやジャケットの襟を立てるのも効果的です。
ただし、フード付きのトップスはカジュアルなものが多く、低身長メンズが着ると子どもっぽい印象になることがあります。
そのため、デザインがシンプルなもの、黒やグレー、カーキなど落ち着いた色合いのものを選ぶとよいでしょう。
冬場であれば、トレンチコートやチェスターコートなど、襟の幅が広いアウターを選ぶのもおすすめです。
コート・アウターの選び方や着こなしに迷ったときは、こちらの記事をチェックしてください。
顔まわりに小物を配置する|おしゃれに見せながら顔を小さく
小物をうまく使うことで、手軽に小顔を演出できます。

つばが広いハットをかぶると、つばとの対比によって顔が小さく見えます。
大ぶりのメガネも、顔の面積を相対的に小さく見せてくれるので、おすすめのアイテムです。
また、ネックレスで首元にV字を作ると、顔まわりが引き締まり、首が長く見えて小顔効果が期待できます。
同様に、Vネックのカットソーやニットも顔を小さく見せるのに効果的です。
このようなアイテムを取り入れると、小顔に見せつつおしゃれな印象も与えられます。
顔まわりをスッキリさせながら、センスを感じさせる着こなしを楽しみましょう。
4. 物理的に身長を高くする

視覚効果に頼らず、物理的に身長を高くする方法があります。
注目すべきポイントは「靴」「帽子」「髪型」です。
靴は底(アウトソール)が厚めのものを選びましょう。
底が厚い靴を履くだけで、1〜2センチ程度は身長が高くなります。
すでに持っている靴でも、中敷き(インソール)を入れることで同様の効果が得られます。
さらに、背が高くなるように設計されているシークレットシューズを利用すれば、身長を数センチ高くすることも可能です。
帽子を使う場合は、頭の上に空間ができるハットがおすすめです。
夏であれば、麦わら帽子もよいでしょう。
一方で、キャップやキャスケットのように頭の形にフィットするタイプは、物理的に身長を高く見せる効果はあまり期待できません。
髪型で身長を高く見せたいときは、トップに高さを出し、サイドのボリュームを抑えるとバランスがよくなります。
髪が横に広がると頭が大きく見えるため、サイドは刈り上げるか、タイトにまとめるとよいでしょう。
サイドをスッキリさせると見た目も爽やかになり、女性からも好印象を持たれやすいヘアスタイルになります。
ただし、物理的に身長を高くする方法は、やり過ぎるとかえって身長の低さが目立ってしまいます。
全体のバランスを見ながら、自然な形で取り入れてください。
低身長メンズを小柄に見せるNGファッション
身長を高く見せたい低身長メンズにとって、避けるべきポイントを知っておくことも大切です。
おしゃれにキメたと思っていても、アイテムの選び方や組み合わせを間違えていると、背の低さが目立ってしまうことがあります。
どんなファッションを避けるべきか、NG例をチェックしていきましょう。
オーバーサイズのアイテム|小柄な体型を際立たせる

低身長メンズは、自分の体に合う服がなかなか見つからず、やむを得ず大きめのサイズを選ぶことがあります。
また、オーバーサイズのアイテムはリラックス感があり、ファッションとして取り入れてみたいと思う人もいるでしょう。
しかし、低身長メンズがオーバーサイズの服を着ると、小柄な体型が強調されてしまいます。
「低身長メンズのダボダボコーデはダメですか?」の記事でも解説しているように、服にゆとりがあり過ぎると、服より体が小さく見えてしまいます。
その結果、「幼い」「子どもっぽい」という印象につながってしまうのです。
低身長メンズはオーバーサイズのアイテムを避け、体にフィットする服を選びましょう。
重心が下半身にある着こなし|身長が低い印象が強まる
ファッションにおける「重心」とは、人の視線が引き寄せられるコーディネートの中心のこと。
重心が上がる、つまり視線が上に集まると、身長が高く感じられます。
反対に、重心が下がる、つまり視線が下に向かうと、身長がより低く感じられてしまいます。
たとえば、ワイドパンツやずっしりとしたブーツを履くと、下半身にボリュームが出て、スタイルが悪く見えてしまうでしょう。
白やベージュなど明るい色のパンツやスニーカーも、足元に視線が向いてしまうため、身長が低く感じられる原因になります。
コーディネートを考えるときは、重心をどこに置くかを意識することが大切です。
低身長メンズ必見!背を高く見せるコーディネート例を紹介
ここまで紹介してきたテクニックを実際に取り入れた、背を高く見せるコーディネートの実例を紹介します。
アイテムの組み合わせや色使いによって、印象はぐっと変わります。
自分に合うスタイルを見つけるための参考にしてください。
明暗のコントラストで視線を引き上げるコーデ

Vネックにより縦のラインが強調されて、自然と身長が高く見えます。
さらに、首元の白シャツがネイビーのニットと明暗のコントラストをつくることで、顔まわりに視線が集まる効果も。
シンプルながら、身長を高く見せるポイントをしっかり押さえたコーディネートです。
ロールアップでスラリと爽やかコーデ

ジャケットの黒とカットソーの白がつくる明暗のコントラストで、縦のラインが際立っています。
加えて、パンツのすそをロールアップして足首を見せることで、脚の細さが際立ち、全体がスッキリとした印象に。
「低身長男性のためのボーダー活用法」の記事でも紹介しているように、細めのボーダー柄は低身長メンズにぴったりのアイテムです。
ロールアップと組み合わせると、爽やかなスタイルに仕上がります。
小顔+脚長効果でスタイルアップコーデ

Pコートの大きめの襟との対比によって顔が小さく見え、全体的にスタイルアップ。
さらに、パンツと靴を同じブラウン系でまとめており、自然と脚が長く見えます。
小顔と脚長の相乗効果で、スタイルよく見せるコーディネートです。
ロングコートで縦ラインを意識させるコーデ

黒のコートに、コントラストの効いた鮮やかな赤のニットを重ねることで、縦のラインがより強調されています。
チェスターコートの大きめの襟との対比により、小顔効果もプラス。
黒のロングコートで身を包むことで、全体が引き締まり、すらりとした印象に仕上がっています。
実は低身長メンズと相性がよいアイテムである、チェスターコート。
着こなしのポイントやコーディネート例をもっと見たい方は、こちらの記事をチェックしてください。
背を高く見せたい低身長メンズには「レトロピクス」がおすすめ!
小さいサイズ専門メンズファッション通販ブランド「RetroPics.(レトロピクス)」は、低身長メンズが自分らしく、自信を持って日々を過ごせる服を提案しています。
ファッションで身長を高く見せたいと思っても、市販の服は丈や袖が長すぎて、バランスが取りにくいもの。
重心が下がってしまい、かえって身長の低さが目立ってしまうこともあります。
しかし、レトロピクスのアイテムであれば、そんな心配はいりません。
レトロピクスでは、身長160cmを基準としたサイズ設計で、低身長メンズの体型にぴったりフィットする商品を展開しています。
シルエットはもちろん、ディテールまで丁寧に仕上げており、まるでオーダーメイドのような着心地を実感していただけます。
また、取り扱っているのは、年齢や流行に左右されないシンプルでベーシックなアイテムが中心です。
ファッション初心者の方でも取り入れやすく、着るだけで大人の落ち着いた雰囲気を演出できます。
背を高く見せたい低身長メンズはぜひ、小さいサイズ専門メンズファッション通販ブランド「レトロピクス」のオンラインショップをチェックしてください。

低身長でも背を高く見せる方法を知って、もっと自信を持てる自分に
小柄な男性の大きな悩みである「背の低さ」は、ファッションの工夫によりある程度カバーできます。
目の錯覚を利用したり、人の視線を誘導したりと聞くと、少し難しそうに感じるかもしれません。
しかし、その一つひとつはおしゃれ初心者でも取り入れやすいものばかりです。
この記事で紹介した方法を実践すれば、どんな場面でも自信を持てる自分になれるはず。
ファッションで身長を高く見せ、自分らしいスタイルで毎日を楽しみましょう。








